ステンレス 板金の溶接を解説!当社の技術・製品事例もご紹介!

板金加工ではなく、板金溶接は板金部品を接合するために、溶接プロセスで部品を接合させます。今回は、ステンレスの板金溶接に関して解説させて頂きます。

1. ステンレス 板金溶接とは

板金溶接は、板金部品を接合するために溶接プロセスを使用することを指します。溶接は、金属の部品や部材を熱や圧力によって接合するプロセスであり、接合部の溶融または拡散によって接合します。板金溶接は、溶接範囲の金属板を溶融または部分的に溶解させ、接合部品を強固に結合させることが目的です。板金溶接には、TIG(タンゲンシャルパルス溶接)、MIG(メタルインーガス溶接)などのさまざまな溶接方法があります。

2. ステンレス 板金溶接の種類

ステンレスを板金加工するには、下記のように加工します。

●TIG溶接(タンゲンシャルパルス溶接):TIG溶接は、トングステン電極を使用して溶接アークを生成し、溶接部に溶解するように溶接材料を供給します。TIG溶接は高い制御性と良好な外観を持ち、ステンレス鋼の板金部品の高品質な溶接に適しています。

ミグ溶接(メタルインーガス溶接):ミグ溶接は、金属慣性ガス(MIG)を使用して溶接アークを生成し、ワイヤフィラメントから溶接材料を供給します。ミグ溶接は高速で効率的な溶接が可能であり、厚いステンレス板金の溶接に適しています。

プラズマ溶接:プラズマ溶接は高エネルギープラズマアークを使用して溶接を行います。プラズマアークの高温と高エネルギーにより、ステンレス鋼の板金部品を溶解し、接合します。プラズマ溶接は厚い板金の溶接や複雑な形状のパイプの接合に使用されます。

レーザー溶接:レーザー溶接は高エネルギーレーザービームを使用して溶接を行います。レーザービームによって板金部品が溶融し、接合されます。レーザー溶接は高速で正確な溶接が可能なため、高品質なステンレス鋼の板金部品の溶接に適しています。

3. ステンレス 板金溶接のポイント

 

板金溶接する際に気を付けるべきポイントは下記になります。

 

●高い熱伝導性:ステンレス鋼は高い熱伝導性を持ちますので、溶接プロセス中に熱が広範囲に伝わりやすくなります。そのため、溶接時に熱歪みや歪みが発生しやすいため、緻密な制御と適切な冷却方法が必要です。。

 

●酸化皮膜の形成:溶接中にステンレス鋼表面に酸化皮膜が形成されることがあります。この酸化皮膜が溶接強度や耐食性に影響を与える可能性があります。そのため、適切な酸化皮膜除去方法や防止策が必要です。

 

熱ひずみの管理:ステンレス鋼は他の金属よりも熱ひずみに敏感です。溶接に伴う熱の拡散や冷却時の収縮によって、板金部品が変形または歪む可能性があります。適切な熱ひずみ管理のためには、十分な溶接方法と材料ハンドリングが必要です。

 

溶接プロセス中には危険が伴うため、適切な保護具や安全対策の確保が重要です。必要に応じて、熟練したプロフェッショナルによる溶接作業を依頼することをお勧めします。

4. 当社のステンレス板金溶接事例をご紹介

ステンレス製 排水タンク筐体 

排水タンクのステンレス製筐体は、その全溶接構造によって水漏れの可能性を大幅に削減し、結果としてメンテナンスコストの大幅な節約を実現します。さらに、この高強度設計はタンクの上にモーターを取り付けることを可能にし、これにより排水タンクは多くの機能を一つの装置で果たすことができます。

ステンレス製 熱交換用 蛇管

このステンレス製の蛇管は、特に化学・プラント業界で使用されるメッキ槽の熱交換用に設計されています。蛇管の外面は#400研磨で処理されており、これによって流体の流れがスムーズになり、また内部の付着や腐食が大幅に減少します。

5. ステンレスの板金加工は当社にお任せください!

今回はステンレス板金溶接のご紹介させていただきました。様々な用途でステンレスの板金溶接は必要になる技術です。板金部品・製缶品受託センターでは、材料調達から加工まで、一般鋼材からステンレスまで幅広く一貫対応のご提案をしております。ワンストップで対応が可能な板金部品・製缶品受託センターまでぜひお問い合わせくださいませ!