【オイルパン 製缶板金】オイルパンの製作のポイントをご紹介!

工作機械や産業機械において、オイルパンは欠かせない部品です。加工時に発生する熱を抑え、切粉を洗い流すクーラント液の受け皿として機能します。このオイルパンは、クーラント液や切粉の排出、機械装置の補強、外観カバー取り付け用のフレームなど、多岐にわたる用途を持ちます。

1. オイルパンとは

オイルパンとは、一般的には機械や装置における液体(特にオイルやクーラント液)を収集、保持、または排出するための容器や部分を指します。主に工作機械や産業機械、自動車のエンジンなどで使用され、以下のような役割を果たします。

液体の収集と保持:
オイルパンは、オイルやクーラントなどの液体を一時的に保持する役割を果たします。例えば、自動車のエンジンにおいてはエンジンオイルを収集し、工作機械ではクーラント液を受けて一時的に保持します。

液体の流出防止:
機械やエンジンのオイル漏れを防ぐため、オイルパンは密閉性が高く設計されています。これにより、液体が外部に漏れ出るのを防ぎ、機械や環境への損傷を防ぎます。

機械の潤滑と冷却:
工作機械などで使用されるクーラント液は、加工中の部品を冷却し、摩擦を減らすために重要です。オイルパンはこのクーラント液を循環させるための重要な部分となります。

汚れや異物の除去:
機械やエンジンの運用中に発生する汚れや異物はオイルパンで収集されます。これにより、機械の内部が清潔に保たれ、性能が維持されます。

機械の保護と補強:
一部のオイルパンは、機械の下部を保護する役割も果たします。これにより、外部からの衝撃や損傷から機械を守ります。

工作機械や産業機械用のオイルパンは、特に耐久性と機能性が重視され、水漏れやオイル漏れを防ぐための設計が施されています。

2. オイルパンの製作のポイント

一般的なオイルパンは、2.3t、3.2tの鋼板材料を使用して板金加工で製作されます。軽量化が必要な場合は1.6tの材料を、作業者の負荷を考慮して4.5tや6tの材料が使用されることもあります。これらのオイルパンは、歪みを抑えるために補強が施され、水漏れ防止のための溶接技術が不可欠です。

3. オイルパンの設計と製作

オイルパンの設計はその用途と設置環境に応じて異なります。小型のものから、大型の2500×2000サイズまで存在します。特に、外観カバー取り付け用のオイルパンは、高品質の仕上げが求められます。これは、溶接痕や歪みが無いように細心の注意を払い、加工されます。

4.オイルパンの材質の選定ポイント

オイルパンの材質には、錆にくいSUS304ステンレスや、加工しやすくコストパフォーマンスに優れたSS400鋼などが使用されます。使用環境やコスト、加工性を考慮して最適な材質を選定することが重要です。

5.オイルパンの製作事例をご紹介!

ホース穴付きオイルパン

お客様から、洗浄機のオイルパンを製作してほしいといったご依頼をいただきました。

洗浄機は、水が漏れるためホースが通せる穴があるオイルパンを製作する必要がありました。
まず、製作にあたりホースのサイズ確認を実施いたしました。
その後、オイルパンに穴あけをするのですが、水が漏れないよう

ホースとぴったりの穴を開ける必要があります。
そのため、精度が求められるためレーザーでの穴あけを実施いたしました。

その後、その穴に曲げ加工で筒状にした板を溶接し固定いたしました。

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ステンレス オイルパン

こちらの事例は、自動車業界で使用されるオイルパンの事例になります。オイルパン製作にあたっての背景として、もともと使用されていたものが老朽化により使用ができなくなり早急に交換してほしいといったことでした。そこで、当社は現物を確認し早急に対応いいたしました。現地調査にて、高所にある機械に使用するオイルパンと確認ができたため、高所に固定できるよう、穴開けを実施しソケットを取り付けました。

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深底のオイルパン製作

お客様から、油が大量にでる機械のオイルパンを製作してほしいといったご依頼をいただきました。

そこで、当社は深底かつ油を受けやすくするために
一面に角度をつけたオイルパンを製作する旨をお伝えし採用いただきました。

また、コストを抑えたいとのことでしたので鉄にて製作いたしました。

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